私が担任をしていたクラスにも、毎年2人以上はLDの特徴がみられる子供たちが在籍していました。
今回は、そんな子供たちの特性を実体験をもとにまとめます。
「ディスレクシア」の子の特徴
「ディスレクシア」とは、主に文字を読むことに困難があり、文字の形を認識することが難しいことをいいます。
私が小学1年生の担任をしていた時、そんな辛さを抱える子に出会いました。
1年生は、ひらがなの勉強から国語の学習がスタートします。
その子は、文字をなぞったり形をとらえて見本の真似をして書いたりすることに難しさを感じているようでした。
また、初めての国語の文章問題に取り組んだ時、ひらがな一文字一文字は読めても、文章をまとまりとしてとらえ、問題を解くということが出来ませんでした。
声に出して一緒に読み、内容を理解できても、登場人物の気持ちを読み取る問題を解くこともできませんでした。
日常生活では、人の気持ちを考えて行動できる優しい子ですが、文章から読み取るとなると難しさを抱えていました。
私達にできることは?
当時の私は、クラスの他の子供たちの対応にも追われ、その子の力になってあげることがなかなかできませんでした。
私達にできる支援は何なのだろう。例を以下にまとめてみました。
①全体に指示を出した後、個人的に説明をする。
これも一気に説明するのではなく、理解できていることをひとつひとつ質問しながら確認していくことが必要です。
この方法は、私がシドニーで「TECSOL(英語教授法)」を学んだ時にも使われていました。
②安心して学習に取り組める環境づくり
例えば以下のものが挙げられます。
・教室にひらがな表を貼っておく。(「り」なら、りんごのイラストも添えて)
・やることを黒板に示しておく。
・キーワードに色をつけたり、図や絵に表して指示をわかりやすくする。
・その子だけ特別扱いせず、周りを巻き込む。
発音の練習は、全体にもフィードバックしたり、電子黒板をつかって文字と音を一致させながら復習したりする。
まとめ
支援に悩む私達以上に、本人はつらい思いを抱えて生きています。
1日でも早くその子の困難に気づいてあげることが何よりも大切です。
LDといっても、一人ひとり特性や性格も違います。
私もまだまだLDの子への理解が足りていない段階です。
LDの子供たちが少しでも自信をもって、なりたい姿になっていけるように、私も勉強や支援を続けていこうと思っています。
コメント